飲食チェーンの会社の社長を辞めたばかりです。

仕事的には社長なので、ヒト、モノ、カネのすべてを統括していましたが、特にハンズオンでしていたのはマーケティングです。具体的には、新規メニューの開発、店舗の開発、宣伝広告などです。やはり飲食業は、最終的にはいかに付加価値のある料理を出せるかが勝負なので、その点に関して入れ込んでやっていました。

ところが、アベノミクスになってから飲食業は不振の店が増えています。それは一部の富裕層を除いて、全体的に相対的な可処分所得が減り、外食を人々が控えるようになった、ということが大きいです。

とはいえ、時代と景気が悪いと言っていても何の役にも立たないので、そんな中でも会社として生き延びるすべを探さなければなりません。そしてこういう閉塞的な状況だからこそ、冒険をして、リスクを取って、新しいことにチャレンジすることが必要だと思います。私はその考えで、いくつも新業態、新サービスを立ち上げましたが、親会社からすると、その内容が理解できなかったらしく、取締役会はいつもその戦略の是非についてもめました。

しかし、最終的には代表取締役の権限でそれを強引に通していたのですが、先方もそれに業を煮やしたのか、代表取締役解任という荒業に出てきました。そうなると、株を持たない雇われ社長の悲しさで、退任せざるを得ません。

それで、この1か月ほど前に取締役という仕事を辞めたいと伝え自分から降り、その会社を去りました。

しかし、これからの激変する市場において、あの会社がそのまま生き残れるとは思いませんので、非常にむなしい気持ちでいます。